高齢者を支える名古屋の取り組みとは?

緊急時に備えられる仕組み「安心電話(携帯型)」

近年は高齢者のみの世帯も増えており、緊急時に備えられる仕組みへの関心も高まっています。そのひとつが「安心電話(携帯型)」です。2023年から利用できるようになり、従来の据置型に加えて選択肢が広がりました。自宅内で持ち運びができるため、移動中でも緊急通報しやすい点が特徴です。
固定電話がなくても利用でき、携帯電話番号などの連絡先があれば申し込み可能です。すでに利用している場合は無料で携帯型へ変更できます。ただし利用は自宅内に限られ、通話先はコールセンターのみです。毎日の充電も必要となります。なお、無線式据置型は2023年3月末で新規受付を終了しています。
対象は市内に住む65歳以上で、高血圧や心疾患などの持病があり、日常生活で見守りが必要な一人暮らしの高齢者などです。同居者が寝たきりで通報が難しい世帯や、長時間一人になるケースも含まれます。緊急時はボタンひとつで消防や医療機関へ連絡でき、看護師などが常駐するコールセンターへ24時間相談も可能です。年に4回、安否確認を行っているので、日々の安心にもつながるでしょう。

緊急時に備えられる仕組み「安心電話(携帯型)」

生活の安全を支える給付制度

一人暮らしの高齢者などを対象に、生活の安全を守るための用品給付も行っています。対象は65歳以上で日常生活に不安のある人などで、同じ機器をすでに持っている場合は対象外です。給付対象には、初期消火に役立つ「自動消火器(上限3万3,000円)」や、火災を早期に知らせる「住宅用火災警報器(2個で1万3,000円、3個で1万9,500円)」があります。
さらに、火を使わず調理できる「IH調理器(上限1万7,000円)」も対象です。ガス火に不安がある高齢者でも使いやすい設備として活用されています。

福祉電話や生活援助サービスも利用可能

経済的負担が大きい高齢者には、「福祉電話」の貸与制度があります。電話回線や機器を含めて利用でき、対象は65歳以上の一人暮らし高齢者や、同居者が寝たきりなどで通報が難しい世帯です。利用には前年所得などの条件があり、貸与後はボランティアによる週2回の安否確認も行われているので、孤立防止に役立っています。
また、シルバー人材センターの会員が衣替えや窓掃除、家具の移動、雑草取りなど日常の困りごとを支援する「軽度生活援助サービス」もあります。火災警報器の設置にも対応しており、1回2時間以内・年間4回まで利用可能です。
一人暮らしでも安心して暮らせるよう、地域全体で支える取り組みが進められています。

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